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幼少の頃より、金木犀の花には強い憧れがありました。その時期になると、鼻先に香りがたち現れて、その間違いようのない存在を知らせます。そしてどこにその姿形があるのかと捉えずにはいられなくなる。

 

厚くて深みのある丸い枝葉のあいまに、可憐なシャーベットオレンジが寄り集まってひらいている。このあまい香りと花姿に口元と心がほころんで、しぜんと呼吸が深くなり、金木犀が身体の隅々にいきわたって混じりあう。


今年、9月の中ごろ、10月のはじめ、と2度の開花に驚きと喜びに胸をふくらませましたが、10月末、ふたたび木犀が咲きました。私は初めて知ったのですが、木犀の2度咲き、場合によっては3度咲き現象は、園芸が好きな人にとっては、広く認識されていることのようです。


金木犀には不思議なイマジネーションが伴っています。金木犀の香りが漂う期間には、空間がシャンパンゴールドになって小さな気泡を含んでいる感覚が在るということです。これ以上、説明しようのない幻視はどこからきているのだろう?


他の花と同様に木犀にも花言葉がいくつかあるのですが、その一つに理由を見つけた気がしています。それは「隠世」:かくりよ(永久に変わりない神の領域)という言葉です。(その対義語は「現世」です。)秋のお彼岸の時期でもあり、10月という神奈月に重なることも何かあるのか?それについては不明ですが、そのような視点にしてみれば、幻視ではなく、霊視なのかもしれません。

 

そしてかねてより、試行錯誤して制作に取り組んでおりましたサイトを、本日ついに公開できる運びとなりました。着手しては途中あわなくなってしまってプラットフォームを変え、ふたたび変え、3つ目でようやく完成まで至りました。ちょうど、今年の金木犀の開花と同じ季間、制作に取り組んでいたことに喜びを感じています。


それにしても、今年、私の体感した”今季の木犀”は、幾度も喜びを胸中に去来させ、生命力を感じさせました。特別に印象深い金木犀の花季になったことには、違いありません。


このサイトでは、作品の紹介と写真展等のお知らせをいたします。言葉のもつリフレクション、多種多様さに圧倒され、何も語れないでいることの方が多いのですが、時に、残しておきたいことが私に書かせることもあります。


まさに、今日が、そうなりました。







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現在、東銀座のギャラリーM84で開催中の、飾りたいと思う写真展『アートの競演 2022如月』。展示の様子が、ギャラリーのサイトに公開されました。 開催期間は今週末26日(土曜)16時までの入場となっており、同時刻より授賞式が行われる予定です。 今回は1点の作品を出展しております。 写真創作の原点になる無為写真を和紙にプリントし、金継ぎの技法の一部を採り入れて作品に重ねて創作しました。 光と陰を呼び